安川電機（北九州市八幡西区）が開発したソフトクリームを作る人間型ロボット「やすかわくん」が、様々な
イベント会場で活躍している。３～６日は、北九州イノベーションギャラリー（同市八幡東区）に
“出張”し、ソフトクリームの実演を行う。

「やすかわくん」は２０１０年、産業用の双腕ロボットをベースに誕生。
片方の腕にある七つの関節のモーターを駆使することで、人のような動きができる。
タッチパネルでフルーツソースなどのトッピングを選ぶと、１分ほどで
ソフトクリームを盛りつける。コーンを持ち、機械のレバーを引いてクリームを
くるくると巻く――。あの動きを再現した。

　ソフトクリームを作っている最中には、オペラ「カルメン組曲」の
メロディーに合わせて「やすかわくんがやってくる。世界が認めた
関節技術ひっさ～げ～て～」などユニークな歌詞のＢＧＭが流れる。
発泡スチロールで作った「ゆるキャラ」のような愛らしい丸顔も音楽と合わせて、人気に一役買っているようだ。

当初製作した「やすかわくん」は、同社の社員食堂の片隅で働いている。
イベントへの引き合いが多く、イベント会場などへの持ち運びがしやすいように、
腕などをスリムに改良した「やすかわくん」が代わりに、全国各地を飛び回っている。
北九州イノベーションギャラリーでは、開催中の企画展「ヒトと共にあるロボット展」に
登場。１１、１２日にはＴＯＴＯ（北九州市小倉北区）で行われる「リモデルフェア」のイベント会場でも実演を行う。

　安川電機の広報担当者は「子どもから大人まで多くの人にロボット技術を見てもらい、
楽しんでもらえれば」と話している。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukuoka/news/20130502-OYT8T00025.htm


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